問いを創ろう、 未来を創ろう

Question-insight

問いを創ろう、
未来を創ろう

問いとは、未来と今とのギャップです。
このギャップを探究することで未来は実現します。
大きな問いは大きな未来を、
夢のある問いは夢のある未来を、創ります。
あなたの問いであなたの未来を創りましょう。

問う力Question-insight = Qi

問うためには、未来と今を、鳥が大空から地球を眺めるように、俯瞰する必要があります。
科学的な探究において俯瞰しなければならないのは、
私たちの思考、すなわち「論理推論」です。

論理推論には3つあります。
  • 今を知る「帰納推論」

    「前提」と「結果」の組み合わせである経験や観察から、一般的な「規則」を導きます。今この世界で成立している規則なので、今を知るための推論です。

    例:
    「ガスバーナーに近づいた(前提)」+「火傷した(結果)」
    「ストーブに近づいた(前提)」+「火傷した(結果)」
    →「火に近づけば火傷する(規則)」
    「日本は1月だ(前提)」+「寒い(結果)」
    「英国は1月だ(前提)」+「寒い(結果)」
    →「1月は寒い(規則)」

  • 未来を予測する「演繹推論」

    すでにわかっている「前提」と「規則」から「結論」を導きます。ある意味で、まだ知らない結論を予測することなので、未来を予測する推論です。

    例:「フィンランドは今は1月だ(前提)」
    「1月は寒い(規則)」
    →「フィンランドは今寒いだろう(結果)」

  • 今と未来をつなぐ「仮説推論」

    すでにわかっている「結果」と「規則」から「前提」である原因を導きます。結果が演繹推論された未来であり、規則が今を反映しているので、今と未来をつなぐ推論です。

    例:「父は火傷をした(結果)」
    「火に近づけば火傷する(規則)」
    →「父は火に近づいたのだろう(前提)」

これらの推論はいずれも推測なので、確実なものではありません。「1月は寒い」という帰納推論ができるのは北半球の北の方であり、赤道近くの常夏の地域や南半球では成り立たない規則です。したがって、クリスマスにサンタクロースがサーフィンでやってくるオーストラリアでは、1月だからといって寒いという予測は外れます。そしてお父さんが火傷をしたからといっても、火に近づき過ぎたからではなく、ドライアイスで火傷した可能性もあります。

このように、私たちが日常的に無意識に行っている3つの推論をメタ認知して「問い」にすることが、探究の始まりです。

そしてこうした問いを積み重ね、検証し続けることで、大きな未来や素晴らしい夢を創り出せる魅力的な問いが創られます。

問う力“Qi”

身の回りのこと、書いてあること、人の言っていることなどを、ありのままに受け入れてしまったら、問いは生まれません。物事を俯瞰して、ギャップを見つけることで、問いは生まれます。しかし、私たちの周りには、情報や知識があふれているため、ギャップを持ちづらいのも事実です。そこで、3つの論理推論にについて、論理のギャップ、つまりは論理の不備を意識できるようにしよう、というのが私たちのアイデアです。いずれの論理推論も、推論のところでギャップが生まれるからです。それぞれの推論において、「前提」「結果」「規則」をきちんと分けて把握することが大事です。

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探究支援

探究シミュレーション

探究プロセスを体験できる、オンラインツールを提供していきます。この探究プロセスは、「問う力」を育む仕組みに基づいており、帰納推論から演繹推論へ、そして仮説推論へと進んでいきます。まずは、実際に探究する人たち向けのツールを、次に、探究の指導者向けのツールを、順次開発し、提供していきます。

Qiアセスメント

探究シミュレーションにおける、帰納推論→演繹推論→仮説推論の各推論を振り返る力、すなわち問う力を把握するためのオンラインテストを提供します。各推論の振り返りで生まれた「問い」が、探究の要となるリサーチクエスチョンへと発展します。したがって、このテストを定期的に実施することで、探究力がどれだけ身についてきたかを把握できます。

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Topics 最新情報

About Us 運営について

「問いを創ろう、未来を創ろう」は大阪公立大学アドミッションセンターが、「アドミッション戦略2030」に基づき運営しています。アドミッション戦略2030は、2030年度入試から、問う力を測定するテスト(Qiテスト)を導入することを目指した、以下のような取り組みです。

大阪公立大学アドミッション戦略2030
Our Mission
大学の重要な役目である真理の探究のために、創造的な問いを立て、それを探究し続けることのできる人材を選抜します。
Our Customer
真理の探究を目指す全ての人が対象です。主な対象は本学を志望する日本を含めた世界中の高校生ですが、私たちと一緒に真理の探究を目指す、世界中の大学生や研究者、企業人も対象です。
Customer’s Value
真理を探究するために必要な問う力の育成と評価、そして具体的な探究方法を提供します。
Our Results
私たちひとりひとりが人生をかけて探究する問いを持ち、その問いを社会で共有し、社会全体として多様な真理の探究を共創できる社会を目指します。
Our Plan
そのために、初等中等教育で必修化された、いわゆる「探究学習」を支援するツールを提供し、探究学習に基づいた進路選択を支援し、探究学習で培われた「問う力」を測定するテストによる入学者選抜を実現し、その効果をアセスメントする追跡調査を実施します。